チムケント(読み)ちむけんと(英語表記)Чимкент/Chimkent

デジタル大辞泉 「チムケント」の意味・読み・例文・類語

チムケント(Chimkent/Чимкент)

シムケント

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チムケント」の意味・わかりやすい解説

チムケント
ちむけんと
Чимкент/Chimkent

中央アジア、カザフスタン共和国南カザフスタン州の州都。シムケントShymkentとも表記する。ウズベキスタンの首都タシケントの北約121キロメートル、シルダリヤの支流バダム川とサイラム川の広い谷に位置する。人口36万0100(1999)、102万3619(2019推計)。おもな産業はテンサイによる製糖業と地下鉱物資源に結び付いた金属工業である。とくに鉛の加工が知られる。このほか自動車プレス工業、化学薬品繊維油脂乳製品などの製造工業も盛んである。シルク・ロードの都市としてすでに12世紀にその名を知られ、アジアから西トルキスタンへの門戸の役割を演じていた。トルキスタンシベリア鉄道が通る。工業技術学校や教育大学などがある。このあたりは極端に大陸的な気候で、年降水量は120~170ミリメートル。シルダリヤが唯一の「生活の水」である。

[山下脩二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チムケント」の意味・わかりやすい解説

チムケント
Chimkent

カザフスタン南部,チムケント州の州都。タシケントの北約 120km,シルダリア支流バダム川沿岸の標高約 500mの地点に位置する。 12世紀に始る町で,中国から西アジアへのシルクロードの要地として発展,1864年ロシア領となった。カザフスタンの大工業中心地で,非鉄冶金 (鉛) ,機械,医薬品,繊維 (綿,縫製靴下) ,食品 (食肉,油脂) ,セメントなどの工場が立地する。教育大学,工科大学,セメント研究所,カラクール種のヒツジ飼育研究所がある。鉄道分岐点。人口 43万 8800 (1991推計) 。

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