《ひめゆりの塔》(読み)ひめゆりのとう

世界大百科事典(旧版)内の《ひめゆりの塔》の言及

【東映[株]】より

…設立当初は3社の負債をかかえて不振であったが,初代社長大川博(1896‐1971)は,徹底した予算主義による製作方式を導入,片岡千恵蔵市川右太衛門の二大剣劇スターを軸にした時代劇映画で経営を軌道にのせた。不調であった現代劇も,1953年には反戦映画《ひめゆりの塔》(今井正監督)が大ヒットし,54年には2本立て興行を実施して,娯楽時代劇と現代劇,あるいは大作時代劇を組み合わせるなど,観客層の増大に成功した。とくに,児童観客層を狙った50分前後の中編による娯楽時代劇からは,NHKのラジオ番組の映画化《笛吹童子》(萩原遼監督,1954),《紅孔雀》(五部作,萩原遼監督,1954‐55)など,驚異的な大ヒットが生まれた。…

※「《ひめゆりの塔》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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