《よそ者と仲間と》(読み)よそものとなかまと

世界大百科事典(旧版)内の《よそ者と仲間と》の言及

【スノー】より

…元来は物理学の専門教育を受け,第2次大戦中に,科学者の政府行政への動員計画の責任者となり,戦後も科学行政に参画,主としてその功によってナイトの称号を受け(1957),男爵に叙せられた(1964)。イギリスの知識人にしばしばみられるように,理科系の専門領域にとどまらず,若くして小説の執筆にも手を染め,推理的手法を使った処女作《航海中の死》(1932)以降,精力的な活動を展開,大河小説《よそ者と仲間と》は1940年に始まって70年に完結する11巻に及ぶ大作となった。1959年の講演《二つの文化と科学革命》は出版後も大きな反響を呼んだが,イギリスが文科系文化と理科系文化に截然と分かれていて,相互に交流が行われない状況を鋭く批判したもので,科学者,行政官,そして小説家としての自身の生涯はその批判の体現であるという意識に裏づけられていた。…

※「《よそ者と仲間と》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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