《アフリカ――人びととその文化史》(読み)あふりか

世界大百科事典(旧版)内の《アフリカ――人びととその文化史》の言及

【栽培植物】より

… その後,1952年サウアーC.O.Sauerは《農耕の起源と伝播Agricultural Origins and Dispersals》という著書の中で,栄養生殖様式をもつタロイモ(サトイモ類),ヤマノイモ類,バナナなどの栽培植物が起源した東南アジア島嶼部に,漁労を伴ったもっとも古い農耕が起源したと主張した。また59年G.P.マードックは,《アフリカ――人びととその文化史Africa,its Peoples and their Cultural History》という本の中で,西アフリカのニジェール川流域に,アフリカイネや数種の雑穀,ササゲなどの栽培化を伴った独自の重要な栽培植物起源地域の存在することを,初めて強調した。66年中尾佐助は《栽培植物と農耕の起源》という著作の中で,今までの知見やアジアの広い地域にまたがる独自の植物探検調査に基づいて,世界における四大農耕文化複合,つまり根栽農耕文化,サバンナ農耕文化,地中海農耕文化および新大陸農耕文化の存在を明らかにし,各農耕文化に特徴的な栽培植物群の存在を指摘した。…

※「《アフリカ――人びととその文化史》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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