《カマリンスカヤ》(読み)かまりんすかや

世界大百科事典(旧版)内の《カマリンスカヤ》の言及

【グリンカ】より

…この二つのオペラは,ロシア史やロシア民話に主題を選ぶという点でも,ロシア民謡だけでなく東方のいろいろな音楽語法をとり入れるという点でも,集団的な場面やロシア的ユーモアを織り込むという劇作法の面でも,のちのロシア・オペラの模範となった。48年に作曲された管弦楽曲《カマリンスカヤ》では,二つの対照的なロシア民謡を主題として,ドイツ的な主題労作の方法ではなく,華麗な管弦楽法による変奏的な展開をおもな方法とするロシア的なソナタ形式の書法を確立し,チャイコフスキーやA.P.ボロジンをはじめとするロシア交響楽の基礎を置いた。スペイン旅行に取材した管弦楽曲《スペイン序曲》第1番(1845),第2番(1851)や,数多くの歌曲も重要である。…

【ロシア・ソビエト音楽】より

…《イワン・スサーニン》とも呼ぶ)と,《ルスランとリュドミラ》(1842)は,それまでのジングシュピール的な歌芝居を超えて,本格的なロマン主義オペラとして位置づけられる。彼の管弦楽曲《カマリンスカヤ》(1848)と二つの《スペイン序曲第1番》(1845),《同第2番》(1851)はロシア管弦楽の出発点として高い評価を得ている。ダルゴムイシスキーのオペラ《ルサルカ》(1855)と《石の客》(1872。…

※「《カマリンスカヤ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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