《コスモス》(地理書)(読み)こすもす

世界大百科事典(旧版)内の《コスモス》(地理書)の言及

【地理学】より

… 19世紀の前半は,A.vonフンボルトとK.リッターによって代表される近代地理学の草創期である。フンボルトは,熱帯アメリカにおいて科学的な野外調査の模範を示し,自然現象の専門的観測調査の成果を総合して,生きた自然世界の全体像を把握しようと努め,ライフワーク《コスモス》を著した。本書とそのもとになった膨大な著作は,生態学的地理学,植物地理学のみならず,地球諸科学の発展にさまざまな面で貢献したのである。…

【フンボルト】より

…ゲーテ,C.リッター,L.J.ゲイ・リュサック,G.キュビエらとも親交があった。ライフワークの《コスモス――自然学的世界記述の試み》5巻(1845‐62)は,総合的世界像を樹立した古典,自然研究の啓蒙書であり,その膨大な注記は科学史上の資料として再評価される必要がある。 彼の業績を記念して設立されたアレクサンダー・フォン・フンボルト財団は,地理学に限らず広い分野にわたって外国人研究者を招聘するドイツの代表的機関である。…

※「《コスモス》(地理書)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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