《ショー・ボート》(読み)しょーぼーと

世界大百科事典(旧版)内の《ショー・ボート》の言及

【カーン】より

…12年初演の《赤いペチコート》でブロードウェーに本格的なデビュー。代表作は27年初演の《ショー・ボートShow Boat》(作詞はハマースタイン2世)で,このミュージカルの中の《オール・マン・リバー》は,33年初演のミュージカル《ロバータ》の中の《煙が目にしみる》とともに名曲とされる。34年にハリウッドに移住し,映画音楽《今宵のきみは》で36年,《思い出のパリ》で41年のアカデミー主題歌賞を得た。…

【ジーグフェルド】より

…最大の呼びものは美女のコーラスで,I.ダンやP.ゴダードのように,ここから出て後年スターになった人が多い。《ショー・ボート》(1927)など,ミュージカルの制作も手がけた。【喜志 哲雄】。…

【ショーボート】より

…しばしばそれ専用に作られた豪華な蒸気船を用い,メロドラマ,ミンストレル・ショー,ボードビルなど,多彩なショーを見せ,田舎の人たちを楽しませた。E.ファーバーの小説《ショー・ボート》(1926)は,ショーボート一家3代の哀歓を綴り,ミュージカル(J.カーン作曲)や映画にもなっている。【亀井 俊介】。…

【ハマースタイン】より

…ミュージカルを単なる娯楽でなく,人生の重要な問題を扱った芸術にまで高めようと努力したことで知られる。1920年代初めから仕事をしていたが,彼が脚色,作詞した27年の《ショー・ボート》(作曲J.カーン,原作E.ファーバー)は,リアリスティックな台本をもったアメリカ最初のミュージカルとして重要である。彼の特色は文学性を重視した台本,わかりやすい詞,楽天的人生観にあるが,これらの傾向は作曲家リチャード・ロジャーズと組んだ仕事において最もよくあらわれた。…

【ファーバー】より

…中西部の農場で苦闘する未亡人とその息子を描いた《ソー・ビッグ》(1924)でピュリッツァー賞を獲得。ミシシッピ川のショー・ボートで成長する女性をヒロインとした《ショー・ボート》(1926),開拓期のオクラホマで激しく生きる男女を主人公とした《シマロン》(1930)などを続けて出し,こまかな社会観察と庶民の夢をひとつにした第一級のロマンス作家となった。1929年にミュージカル化されて画期的な成功を収めた《ショー・ボート》のほか,彼女の小説は映画化作品によってもよく知られる。…

【ミシシッピ[川]】より

…彼はミシシッピ川の蒸気船を舞台に人間たちが繰り広げる奇怪な仮面劇を描いた。また,この蒸気船(ショーボート)は華やかな社交・娯楽の世界,ショー・ビジネスの世界でもあり,それはエドナ・ファーバーの小説《ショー・ボート》にみごとに再現されている。 ミシシッピ川は奴隷として酷使された南部黒人にとっては心の故郷ともいうべき存在で,〈おやじの川Ol’ Man River〉として親しまれてきた。…

※「《ショー・ボート》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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