《シラノ・ド・ベルジュラック》(読み)しらのどべるじゅらっく

世界大百科事典(旧版)内の《シラノ・ド・ベルジュラック》の言及

【ロスタン】より

…パリの高校を卒業後ただちに文芸批評と劇作を試み,1894年にユゴーの影響を受けた詩劇《ロマネスク》がコメディ・フランセーズで上演され,その抒情性が自然主義演劇の陰と象徴主義演劇の難解にあきた観客に新鮮な驚きを与える。次いで97年12月にポルト・サンマルタン座で名優コクランによって初演された5幕韻文劇《シラノ・ド・ベルジュラック》はその擬古典的な名せりふと巧みな劇作術と愛国心をくすぐる題材とによって空前の大当りをとり,フランス随一の劇作家と見なされるに至る。次いで1900年にナポレオンの遺児を主人公にした《鷲の子》がサラ・ベルナールによって上演され好評を得るが,1910年コメディ・フランセーズ上演の《雄鶏》は俳優がすべて鳥や家畜に扮するという奇抜な着想にもかかわらず失敗に終わる。…

※「《シラノ・ド・ベルジュラック》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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