《ジェームズ・ディーンのすべて》(読み)じぇーむずでぃーんのすべて

世界大百科事典(旧版)内の《ジェームズ・ディーンのすべて》の言及

【ディーン】より

…その中で,デービッド・ドルトンの評伝《ミュータントの王》(1974)は,〈ロック世代の感性を表現した最初のアイドル〉とディーンを定義している。レイ・コノリー監督のドキュメンタリー映画《ジェームズ・ディーンのすべて 青春よ永遠に》(1976)は,その原題《最初のアメリカン・ティーンエージャー》が示すとおり,おとなでも子どもでもない〈ティーンエージャー〉という年代の文化が初めて成立した時代に,それを最初に表現した映画スターがディーンであったと定義している。いずれにせよ,〈青春映画〉のイメージの転換点に立つスターであり,彼の表現した,屈折した心情と〈挫折感〉〈死の願望〉にみちた青春像は,〈ポーランドのジェームズ・ディーン〉と呼ばれた《灰とダイヤモンド》(1958)のズビグニエフ・チブルスキーをはじめ各国の青春映画スターに受け継がれ,《アウトサイダー》(1983)のマット・ディロンなど,現在に至るまでつづいている。…

※「《ジェームズ・ディーンのすべて》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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