世界大百科事典(旧版)内の《ストラスブールの誓約》の言及
【フランス語】より
…ロマンス諸語(ロマンス語)の一つ。古代ローマ人によってもたらされたラテン語が,北フランス地方において固有の変化を遂げて形成された言語である。元来,数多くの方言を含んでいたが,そのうちの一つ,パリを中心とするイル・ド・フランス地方の方言(フランシアン方言francien)が13世紀以降,国王権力の伸長を背景に威信を高め,この方言を基盤にした書き言葉,次いで話し言葉がフランス全土の共通語,国語としての地位を獲得するにいたった。…
【フランス文学】より
…フランス語で書かれた最古の文献として現在知られているものは,842年,シャルルマーニュ(カール大帝)の二人の孫,のちのドイツを領有していたルートウィヒ(ルイ)と,のちのフランス地方を王国の中心としていたシャルルの間に交わされた,《ストラスブールの誓約》と呼ばれる文書である。この文書は,俗ラテン語の痕跡を濃厚にとどめているものの,フランス語がようやく形成されはじめたことを示す重要な資料であることに変りはない。…
※「《ストラスブールの誓約》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」