《ソラーリア》(読み)そらーりあ

世界大百科事典(旧版)内の《ソラーリア》の言及

【トスカナ[州]】より

…20世紀に入り,再び時代の脚光を浴びたとき,フィレンツェは新しい文学運動の一大中心地となっていた。両大戦間では,反ファシズムの文学者を多数結集させた《ソラーリアSolaria》誌(1926‐36)の活動が特筆される。そして戦後のネオレアリズモ文学には,代表作家の一人プラトリーニが,フィレンツェに現れた。…

【反ファシズム】より

…そのような状況下で無名の作家モラビアの《無関心な人びと》(1929)はファシズム治下のブルジョアの生態を仮借なく描き出したため没収となり,またアルバーロが南部農民の貧困を見すえた《アスプロモンテの人びと》(1930)はネオレアリズモの地方主義の先駆をなした。ゴベッティの雑誌《バレッティ》の後を継ぐ《ソラーリアSolaria》誌にビットリーニが厳しい検閲をうけつつ《赤いカーネーション》を発表(1933‐36),ビットリーニは同時にプラトリーニ,ビレンキとともにフィレンツェのファシズム機関誌《バルジェーロ》誌上で初期ファシズムの反ブルジョアの方向を強く主張した。同じころトリノで《働き疲れて》(1936)の詩作と翻訳活動に努めていたパベーゼが逮捕,流刑された。…

【ビットリーニ】より

…1927年に北イタリアへ移住し,会計士として働きながら文学活動を開始。29年から反ファシズム系文芸誌《ソラーリア》の編集に携わり,同誌に短編小説群を発表(1931年に《プチ・ブルジョアジー》の総合タイトルで刊行)。さらに33年からは同誌上に長編小説《赤いカーネーション》(完全版1948)の連載を始めるが,ファシズムの勢力が絶頂を極め大衆がその幻想に酔いしれていた時期に,いち早くファシズムの本質を見抜いてその真の相貌を鋭く描き出したこの小説は,当局の執拗な妨害にあう。…

※「《ソラーリア》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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