《ティファニーで朝食を》(読み)てぃふぁにーでちょうしょくを

世界大百科事典(旧版)内の《ティファニーで朝食を》の言及

【カポーティ】より

…南部の強烈な日ざしとその裏にひそむ退廃を背景に,現実と幻想の交錯するゴシック的な境界を遍歴する少年の物語が,入念な筆で仕上げられていて,文壇に清新な衝撃を与えたのである。つづいて,初期の作品を集めた短編集《夜の樹》(1949),第2の長編《草の竪琴》(1951)とやつぎばやに発表したが,このころからゴシック調は希薄となり,《ティファニーで朝食を》(1958)になると,都会女性の心理劇が展開する。ひじょうに多才で,小説のほかに旅行記や映画台本なども書いているが,1966年には実際に起こった殺人事件を克明に取材した《冷血》を発表,ノンフィクション・ノベル流行の先鞭をつけた。…

※「《ティファニーで朝食を》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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