世界大百科事典(旧版)内の《デージー・ミラー》の言及
【ジェームズ】より
…第1期は《ある婦人の肖像》(1881)に至る時期で,アメリカとヨーロッパの文明,風俗習慣の相違をテーマとしている。有名な中編《デージー・ミラー》(1878)などでは表面的な風習の対照に力点が置かれているが,《アメリカ人》(1877),ことに《ある婦人の肖像》では両大陸の対比を背景として内面的な心理の葛藤,倫理的問題が扱われている。〈視点〉の技法はすでに第1期に表れている。…
※「《デージー・ミラー》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」