世界大百科事典(旧版)内の《ドルトレヒト規定》の言及
【カルビニズム】より
…17世紀カルビニズムの神学が預定論を主軸として体系化されたのは必ずしもカルバンの考えに即したものではないが,思想的状況の中で預定論が先鋭化したのである。その代表的文書としては《ドルトレヒト規定》(1619)と《ウェストミンスター信仰告白・大小教理問答》(1646,47)がある。預定論が人々の心理に大きな緊張を生み,自分が選ばれているかどうかを確かめるために信仰と実践に精進せざるをえない状況を作り出し,こうしてカルビニズムが社会とのかかわりを持ったとする解釈があるが,社会に対する積極的態度は預定論よりも聖化論に基づく。…
【ドルトレヒト会議】より
…日本においては1878年,日本基督一致教会がこれを信仰規準の一つとして定めた。ドルトレヒト規定は,預定論を中心とするカルビニズム体系を樹立した。なおこの会議は,オランダ国内の教会の神学と法規に関して重要な方向付けとなる決議を行っている。…
※「《ドルトレヒト規定》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」