世界大百科事典(旧版)内の《バール》の言及
【ブレヒト】より
…アウクスブルクで工場支配人の息子として生まれ,早くから市民社会に反発し,高校時代から創作を始めた。当時流行した表現主義には批判的で,放埒(ほうらつ)な自然児を主人公にした処女戯曲《バールBaal》(1918)はゆたかなビジョンと冷静な距離化の両面を示している。ミュンヘン大学に入学するとすぐ召集を受け,衛生兵として第1次大戦を経験したが,復員後スパルタクス団の蜂起から脱落する帰還兵を描いた劇《夜打つ太鼓Trommeln in der Nacht》の初演(1922)で注目されクライスト賞を受賞,ミュンヘン室内劇場の文芸部に迎えられた。…
※「《バール》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」