《ブーガンビル航海記補遺》(読み)ぶーがんびるこうかいきほい

世界大百科事典(旧版)内の《ブーガンビル航海記補遺》の言及

【ディドロ】より

…この作品では,〈感性〉をそなえた物質によって構成される全自然界――鉱物,植物,動物(人間も含む)――の統一が主張され,生物の発生,人間の意識,種の交配等の問題が,大胆な仮説の形で,しかもいきいきした対話のうちに論議されている。次の《ブーガンビル航海記補遺》(1772‐80執筆,生前未刊)では,A,B二人の人物の対話を通して,ヨーロッパ諸国の植民地拡張政策の悪と,キリスト教文明における男女の性的関係に対する抑圧の欺瞞(ぎまん)が徹底的にあばかれる。 晩年のディドロは,ロシアのエカチェリナ2世の厚遇を受け,これに感謝するため,1773‐74年にかけて彼女のもとに旅行し,政治・文化的な献策を行い,《エカチェリナ2世のための覚書》(1773)を残した。…

※「《ブーガンビル航海記補遺》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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