世界大百科事典(旧版)内の《モーパン嬢》の言及
【ゴーティエ】より
…初期の詩作《アルベルチュス》(1832)で過激なロマン派詩人の熱狂を示したが,小説《青年フランス派》(1833)でそうしたロマン派の青年像を戯画的に描くうちに,やがて熱狂もさめていった。さらに小説《モーパン嬢》(1835)の序文では,〈芸術至上主義〉を唱えて芸術の自律性を主張,文学の社会的効用を説くユゴーと決別した。詩人としての想像力・感受性・思想に欠けてはいたが,絵画的な形式美を表現する才能に恵まれていた。…
※「《モーパン嬢》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」