《レジスタンス》(読み)れじすたんす

世界大百科事典(旧版)内の《レジスタンス》の言及

【レジスタンス】より

…広義には,中国の抗日闘争をも含めて,アジア諸地域における日本の占領支配への抵抗にも,この言葉が用いられることがあるし,また他方,ナチズムに対する抵抗というような,ファシズム体制へのそれぞれの国の反対の動きに関して用いられる場合もあるが,後者は反ファシズム運動として扱われるものであり,ここではヨーロッパに限定して占領支配への抵抗の意味でみていくことにする。 フランス語のこの言葉が上のように一般化して用いられるようになった端緒は,フランス降伏後の1940年6月18日,ロンドンに逃れたド・ゴールが,BBC放送を通じてフランス国民に呼びかけた〈フランスのレジスタンスの炎は消え去ってはならないし,また消えることはないであろう〉という言葉にあるとされている。また,その年の暮れには占領下のパリで,のちに〈人類博物館グループ〉として知られることになる知識人グループ(ボリス・ビルデ,ポール・リベら)が,《レジスタンス》と題する非合法の新聞を発行し,この言葉を自覚的に運動の表現として用いている。…

※「《レジスタンス》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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