《三位一体論》(アウグスティヌス)(読み)さんみいったいろん

世界大百科事典(旧版)内の《三位一体論》(アウグスティヌス)の言及

【三位一体】より

…多くの教父と第1ニカエア公会議(325)は〈一実体,三位格una substantia,tres personae〉の定式をもって三位一体を固守したが,三位の統一を宇宙の循環運動になぞらえるとか,三位の成立と働きを神の摂理に帰する以上には出ないということがあった。アウグスティヌスは《三位一体論》の中で,聖霊は〈父と子よりex patre filioque〉発出することを確認して西方教会の神学を基礎づけたが,子は父より,聖霊は子より発出するという東方教会の表現も残している(フィリオクエ)。この異なる表現はのちの東西両教会分裂の一因でもあった。…

※「《三位一体論》(アウグスティヌス)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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