《世界の終り》(読み)せかいのおわり

世界大百科事典(旧版)内の《世界の終り》の言及

【表現主義】より

…その際彼らは散文よりも詩のジャンルに重きを置いた。大都会の不安をイメージ化したハイムの一連の詩とヤコプ・ファン・ホディスJakob van Hoddis(1887‐1942)の詩《世界の終りWeltende》とが表現主義抒情詩の口火となったものだが,後の時代への影響力の強さからいえば,ゴットフリート・ベンの詩集《死体公示所Morgue》(1912)に描かれる人間の肉体の破局のさまと,G.トラークルの詩に表現される魂の奈落の深さと浄福の夢がきわだっている。さらにまたアルフレート・リヒテンシュタインAlfred Lichtenstein(1889‐1914)の詩《夕暮れDämmerung》に代表的に見られるのだが,前後の脈絡を無視するかのように短文の詩句を羅列してゆく〈並列体〉と称する詩作も表現主義が開発したスタイルである。…

※「《世界の終り》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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