《二筋道》(読み)ふたすじみち

世界大百科事典(旧版)内の《二筋道》の言及

【岡鬼太郎】より

…劇評家としては長年歌舞伎劇評の範を示し,辛辣な批評は役者から恐れられていた。作家としては《小猿七之助》《今様薩摩歌》以下,巧緻な世話狂言で知られ,《二筋道》などの花柳小説も注目される。《鬼太郎脚本集》2巻,《鬼言冗語》ほか,作品集,劇評集が多い。…

【新派】より

…なお,24年にもともと新劇から出発した水谷八重子を中心にした第2次芸術座ができて,27年に本郷座で藤森成吉《何が彼女をさうさせたか》を上演,以降松竹と提携して,いわゆる〈新派〉の一角に加わってきた。 低調だった〈新派〉が活気を得たのは,31年11月明治座上演の瀬戸英一《二筋道》であった。これが大当りして続編,続々編,外編と重ねて上演されることとなったが,この芝居によって〈新派〉は〈花柳界の男女を写実的に表現する演劇〉という定評をつくったともいえる。…

※「《二筋道》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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