《人格との関連からみたパラノイア性精神病》(読み)じんかくとのかんれんからみたぱらのいあせいしんびょう

世界大百科事典(旧版)内の《人格との関連からみたパラノイア性精神病》の言及

【ラカン】より

…はじめパリのエコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を学び,そのあと医学に転向して,1927年から32年までパリのサンタンヌ病院などで精神医学と神経学の臨床に専念した。当時,彼がもっとも興味をいだいたのは,エメ(仮名)という女性患者との出会いから触発されたパラノイアの問題で,その成果は《人格との関連からみたパラノイア性精神病》(1932)と題する学位論文にまとめられ,初期の代表作になった。本書は,症例エメを生活史的にくわしく記述しながら,彼女の精神病がその人格構造のなかで優位を占める自罰機能によって形成されたプロセスを解明し,同時に〈自罰パラノイアparanoïa d’autopunition〉という独自の臨床類型を打ち立てたものである。…

※「《人格との関連からみたパラノイア性精神病》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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