《修文殿御覧》(読み)しゅうぶんでんぎょらん

世界大百科事典(旧版)内の《修文殿御覧》の言及

【斉】より

…こうして軍や官僚機構は機能麻痺に陥り,これに乗じた北は577年,まず太原を陥れ,ついで鄴に進撃して第4代緯(後主)を捕らえ,ここに運命が決した。北斉は政情不安定のために滅んだが,すぐれた文人官僚を擁し,隋・唐律令に大きな影響を与えた河清三年律令の制定,《太平御覧》の原本となった《修文殿御覧》の編纂など,文化上の功績は大きい。魏晋南北朝時代【谷川 道雄】。…

【祖珽】より

…北徐州刺史に左遷されて没したが,その生涯は皇帝の恩寵によって延命をはかる当時の門閥貴族の典型を示す。しかし文林館を開設・総監し,中国の百科事典である類書《太平御覧》の原本をなす《修文殿御覧》を編纂した文化上の功績は大きい。【谷川 道雄】。…

【百科事典】より

…類書の出現によって,中国の知識人は,自国の全貌を歴史的にあるいは空間的に把握することが初めて容易に可能となったのであり,知識人の知識の性格にも変革を与えた。《華林遍略》《修文殿御覧(しゆうぶんでんぎよらん)》《芸文類聚(げいもんるいじゆう)》《太平御覧》に代表される典型的な類書は,ときに書名中に御覧という名辞が使われていることからも判断されるように,元来は皇帝の閲覧に供するために編纂されたものであった。いまその構成とそこに表された世界観のだいたいを示せば次のようになる。…

※「《修文殿御覧》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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