《修理屋》(読み)しゅうりや

世界大百科事典(旧版)内の《修理屋》の言及

【ベイリス事件】より

…キリスト教徒の殺人をユダヤ教徒の祭儀に関係づける〈血の中傷〉は,中世から近代の東西ヨーロッパで広く見られたが,ベイリス事件はその最後の時期に属する。なお,この事件に題材をとった文学作品に,マラマッドの《修理屋The Fixer》(1966)がある。【原 暉之】。…

【マラマッド】より

…この長編は多くの賞を受賞し,翌年の短編集《魔法の樽》とともにマラマッドの文名を確立した。61年に長編《新しい生活》,63年に短編集《白痴が先》が出たあと,66年の長編《修理屋》は帝政ロシアで起こった現実の事件を素材に,無実の罪で捕らえられたユダヤ青年が長期の投獄に耐え,無罪をかちとる過程を描いた力作である。近作《ドゥービンの生活》(1979)は,耐える生活と奔放に生きたい願望との間に揺れ動く伝記作者を主人公にした長編で,私小説的な要素にも富む。…

※「《修理屋》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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