《六百番誹諧発句合》(読み)ろっぴゃくばんはいかいほっくあわせ

世界大百科事典(旧版)内の《六百番誹諧発句合》の言及

【北村季吟】より

…1648年処女作《山之井(やまのい)》を刊行し,重頼と抗争中の貞室を助けて俳壇に名を挙げ,53年には《紅梅千句》の大興行に参加,跋文も書いた。貞徳没後は飛鳥井雅章(まさあきら)・清水谷実業(さねなり)に和歌・歌学を学び,歌道に明るくなると,貞室の無知がうとましく不和となり,56年《誹諧合(はいかいあわせ)》を出して独立を宣言,以後は撰集《新続犬筑波(いぬつくば)集》(1660),俳論書《埋木(うもれぎ)》(1673),句合書《六百番誹諧発句合(ほつくあわせ)》(1677)等を続々と著し,俳壇に不動の地位を築いた。一方歌学者としても,和歌詠作に資する目的で,1652年刊《大和物語抄》から,86年成立《万葉拾穂抄》に至る約30年間に,《土左日記抄》《伊勢物語拾穂抄》《徒然草文段抄》《源氏物語湖月抄》《枕草子春曙(しゆんしよ)抄》など,数多くの古典注釈書を出した。…

※「《六百番誹諧発句合》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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