《劉知遠諸宮調》(読み)りゅうちえんしょきゅうちょう

世界大百科事典(旧版)内の《劉知遠諸宮調》の言及

【諸宮調】より

…この作品は唐の元稹の伝奇小説《鶯鶯伝(おうおうでん)》を題材としており,元の王実甫の雑劇《西廂記》に大きな影響をあたえた。その他,不完全なものとしては,1907年に西夏の遺跡であるカラ・ホト(黒水)城址から発見された《劉知遠諸宮調》の残巻,および明代の歌曲集《雍熙楽府(ようきがふ)》などに歌辞が散見する元の王伯成の《天宝遺事諸宮調》がある。《劉知遠諸宮調》は,宋の《五代史平話》にもみえる五代後漢の高祖,劉知遠とその妻の李三娘をめぐる一種の出世物語であり,のちに明代の戯曲《白兎記(はくとき)》となった。…

【劉知遠】より

…後晋の高祖に従って重用され,後晋が契丹族に滅ぼされたのち,947年に太原で即位,間もなく都を汴京(べんけい)(開封)に移したが,翌年54歳で病没した。なおのちの金代の語り物である《劉知遠諸宮調》や明代の戯曲《白兎記(はくとき)》などは,みな劉知遠と妻の李三娘をめぐる架空の物語であり,史実とは関係がない。【金 文京】。…

※「《劉知遠諸宮調》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android