《十二天屛風》(読み)じゅうにてんびょうぶ

世界大百科事典(旧版)内の《十二天屛風》の言及

【十二天】より

…国宝,教王護国寺旧蔵)が伝わり,西大寺本(平安前期)もその作例と推定される。また,平安時代中ごろからは,伝法灌頂の儀式に十二天屛風を用いた。六曲一双屛風の12扇すべてに立像の十二天を1尊ずつ描くもので,教王護国寺,神護寺,聖衆来迎寺に優作が伝わる。…

【宅磨勝賀】より

…俗名を為基といい,1176年(安元2)出家,84年(元暦1)法橋に叙せられた。《神護寺略記》が伝えるところによれば仁安年間(1166‐69)《十二天屛風》を,また同寺灌頂院の《両界曼荼羅》を新模するなど,文覚の高雄復興に寄与し,次いで教王護国寺(東寺)修造事業では1191年(建久2)同寺灌頂院の《十二天屛風》および《両部大曼荼羅》(甲本)を図絵した。前者では,立姿の十二天像を宋画風の肥瘦に富んだ墨描線を駆使して動勢豊かに描き,その斬新な色調や文様などとともに清新の気風を持つ仏画の新様をひらいた。…

※「《十二天屛風》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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