《十訓抄》(読み)じっくんしょう

世界大百科事典(旧版)内の《十訓抄》の言及

【十訓抄】より

…鎌倉時代の説話集。〈じっくんしょう〉とも。のちに出家して智眼(ちげん)と名のり,六波羅二﨟左衛門(ろくはらにろうさえもん)入道とも呼ばれた湯浅宗業(むねなり)が,まだ京都六波羅に仕えていたころに執筆したもの,と推測されている。1252年(建長4)成立。3巻。善きことをすすめ悪しきことをいましめて,少年たちが思慮分別をつける縁としようとした,と書かれる。10ヵ条の教訓をかかげ,それぞれの教訓を守った例,教訓にそむいた例を和漢にもとめ,説話を例証として説明する。…

※「《十訓抄》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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