世界大百科事典(旧版)内の《十誡》の言及
【デミル】より
…第1次世界大戦後のアメリカは享楽的な消費文化の時代を迎えるが,大衆の好みを察知して,《男性と女性》(1919),《何故妻を換へる?》(1920)などの〈風俗映画〉をつくった。しかし,ハリウッドがスキャンダルの都として社会の批判を浴びて自粛が叫ばれると,一転して聖書に題材をもとめた製作費100万ドルを超える超大作《十誡》(1923)をつくり,〈スペクタクル映画〉の〈巨匠〉デミルが誕生する。共和党の熱烈な支持者でもあったデミルは,30年代の後半から第2次大戦にかけて〈開拓精神とデモクラシーの高揚〉と自称する主題の娯楽大作を多くつくった(《大平原》1939,《征服されざる人々》1947,等々)。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」