《半二現世安心記》(読み)はんじげんせいあんじんき

世界大百科事典(旧版)内の《半二現世安心記》の言及

【独判断】より

…完全翻刻としては吉永孝雄〈近松半二《独判断》の翻刻に当って〉がある。大同小異の内容を持つ《半二現世安心記》写本が子孫の穂積家に伝えられ,翻刻もある。神仏の有無,天地開闢の初めなどについて論じ,儒教の現実主義に不満を覚えながら,仏教の来世観にも素直に従えず,結局徹底的考察をもって悩みを解決することなく,日常性の中に埋没していく姿を,自嘲的な戯文で綴る。…

※「《半二現世安心記》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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