《古代日本語における色名の性格》(読み)こだいにほんごにおけるしきめいのせいかく

世界大百科事典(旧版)内の《古代日本語における色名の性格》の言及

【黄】より

…【柳 宗玄】
[黄色と日本人]
 ひとくちに黄色と呼んでも,この名称によって表現される色彩の範囲は個人個人で異なるし,民族や文化によっても異なり,また時代によっても異なる。佐竹昭広の論文〈古代日本語における色名の性格〉は,古代日本人にとって本来的な色名がアカ,クロ,シロ,アオの4種に限られること,前記4種以外の古代日本語の色名であるミドリ,ムラサキ,ハネズ,ハナダ,ニ,ソホなどがすべて古代生活における染色法と密接に結びついていること,この2点を指摘し,しばらく国語国文学界の先駆的役割を果たしつづけていた。その後,大野晋によって,シロを除くアカ,クロ,アオの基本的色名3種もまた染料,顔料による命名であるとの修正意見が出され,これが大方の承認を得るに至った。…

※「《古代日本語における色名の性格》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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