世界大百科事典(旧版)内の《商人カラーシニコフの歌》の言及
【レールモントフ】より
…このころからデカブリストなきあとの暗黒体制のもとで,反逆と幻滅をうたったレールモントフの本領がいかんなく発揮される。ナポレオン戦争の勇者をたたえた詩《ボロジノ》(1837),みずからの名誉を守ろうと権力に雄々しく挑戦した商人をうたった叙事詩《商人カラーシニコフの歌》(1837),詩《思索》(1838)で現代人の無為を鋭く批判した。38年首都への帰還を許され,文壇の流行児としてもてはやされても,上流社会を見下した態度は変えなかった。…
※「《商人カラーシニコフの歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」