《国語音韻史の研究》(読み)こくごおんいんしのけんきゅう

世界大百科事典(旧版)内の《国語音韻史の研究》の言及

【有坂秀世】より

…研究の中心は上代日本語の音韻体系,音韻と音韻史に関する一般的問題にあり,上代特殊かなづかいの研究を発展させて,8世紀の日本語における音節結合の規則を発見して母音調和に似た現象のあることを報告し,また漢字音の研究から中国音韻史の研究上重要な重紐(じゆうちゆう)の問題を指摘するなど,短い生涯の間に鋭い直観と厳密な方法に支えられたすぐれた業績を数多く発表した。これらの研究は《国語音韻史の研究》(1944)にまとめられ,52年日本学士院賞を受賞した。一般音韻論については学位論文《音韻論》(1940)で心理主義的色彩の強い独自の理論を展開した。…

※「《国語音韻史の研究》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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