世界大百科事典(旧版)内の《地区の日常》の言及
【オベーチキン】より
…コムソモール細胞書記をふりだしに,農業コミューン(コムーナ)や党関係の仕事に従事,この体験をもとに現実を表現しようとするオーチェルク(記録文学)の方法を開拓。初期の《コルホーズ物語》(1935),《プラスコービヤ・マクシーモブナ》(1939)をはじめ,第2次大戦後の農村とコルホーズ生活を描いた《前線からの挨拶》(1945),オーチェルク文学の傑作といわれる連作《地区の日常》(1952‐56)等の作品がある。コルホーズを舞台に古い沈滞した生活と新しいものの葛藤を鋭くえぐりだした《地区の日常》は,現実を美化しようとする文学とは異質のもので,スターリン体制批判の先駆けとなった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」