《地獄の一季節》(読み)じごくのいちきせつ

世界大百科事典(旧版)内の《地獄の一季節》の言及

【ランボー】より

…71年秋,ベルレーヌの招きでパリに出,次いで2人でベルギー,ロンドンなどで同棲生活を送るが,73年7月10日,ベルレーヌのランボー狙撃事件で決裂。同年4~8月に書かれた散文詩《地獄の一季節Une saison en enfer》は,以上の体験を踏まえた個人的危機の表現であるとともに,近代ヨーロッパのあらゆる堕地獄的矛盾,苦悩の集約的表現ともなっている。たぶんこの作の前後3~4年にわたって,もう一つの傑作散文詩集《イリュミナシヨンIlluminations》の諸作が書かれるが,75年ころからは文学を離れ,ドイツ,スカンジナビア,イタリアからジャワにまでわたる世界各地を放浪,最後はエジプト,アビシニアで交易に従事する。…

※「《地獄の一季節》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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