《地蔵堂通夜物語》(読み)じぞうどうつやものがたり

世界大百科事典(旧版)内の《地蔵堂通夜物語》の言及

【佐倉惣五郎】より

…その無実の罪の内容は不明確であるが,後の堀田氏がある程度信じたことは事実である。それが《地蔵堂通夜物語》などの小説によって肉付けされ,さらに1851年(嘉永4)には《東山桜荘子(ひがしやまさくらそうし)》という戯曲になって江戸中村座で上演され,堀田氏の苛斂誅求と惣五郎の直訴,処刑,祟が筋として定着した。幕末には農民一揆の鼓吹のために利用され,明治になると自由民権運動の先駆者とされるなど,社会史的意義はきわめて大きい。…

※「《地蔵堂通夜物語》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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