世界大百科事典(旧版)内の《墓に唾をかけろ》の言及
【ビヤン】より
…戦後の若者たちの風俗を背景に,奇妙で美しい恋愛物語を展開させた代表作《日々の泡》(1947)をはじめ,小説《北京の秋》(1947),《赤い草》(1950),《心臓抜き》(1953),戯曲《帝国の建設者》(1959初演)など,彼の作品はいずれも幻想的・非現実的であると同時に,哀愁と黒い笑いに満ちている。ほかに,アメリカ人作家の翻訳と称して出版,ベストセラーとなったが発禁処分を受けたポルノ的作品《墓に唾をかけろ》(1946)などの偽作,ジャズ評論や台本がある。【滝田 文彦】。…
※「《墓に唾をかけろ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」