《多甚古村》(読み)たじんこむら

世界大百科事典(旧版)内の《多甚古村》の言及

【井伏鱒二】より

…その後《ジョン万次郎漂流記》(1937)で直木賞を受賞,38年には歴史小説の佳作《さざなみ軍記》を完成した。駐在巡査の日誌の形をかりた《多甚古村》(1939)は多くの読者に迎えられたが,《川》(1932),《集金旅行》(1937)以来の挿話と挿話をつなぐ連作的スタイルは,この作家の特徴となった。42年から1年間陸軍徴用員としてシンガポールに滞在した。…

※「《多甚古村》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android