世界大百科事典(旧版)内の《大捷軍歌》の言及
【軍歌】より
…日清戦争のさいには,戦況の進展に応じて《豊島の戦》《旅順口の戦》などが作られ,また《勇敢なる水兵》《大寺少将》など個人の戦いぶりを歌ったものも歌われた。これらは山田源一郎編《大捷軍歌》(全7編,1894‐97)に収められ,その緒言には〈勇武ナル国民ノ相続者タル第二国民〉のためにこの歌集が編まれたとされており,これは文部省検定済の教材であった。日露戦争(1904‐05)には,その後長く歌われる《軍艦行進曲》や《戦友》(これは日中戦争以後,厭戦的気分のゆえに軍に忌避された)などが作られたが,大正期には軍歌らしい歌は作られなかった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」