世界大百科事典(旧版)内の《奈良丸くづし》の言及
【浪花節】より
…関西浪曲界の雄奈良丸は,平易,優美な節調と,美文調の歌詞とによって大衆を魅了した。彼の節が流行歌謡化され,俗に〈奈良丸くづし〉と呼ばれて流行したことも,その人気を裏書きしていた。小円の浪花節には,関西芸の半面を代表する暗さと重量感とがあり,それがまた一種の品位となっていた。…
【吉田奈良丸】より
…優美,平易な節調で人気を博し,その名調子はレコードによって全国を風靡した。得意の《義士伝》の一節は,《奈良丸くづし》という歌謡曲にまでなった。晩年は大和之丞(やまとのじよう)と改名している。…
※「《奈良丸くづし》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」