世界大百科事典(旧版)内の《小林一茶》の言及
【亀井文夫】より
…《戦ふ兵隊》は公開禁止になり,亀井は逮捕,投獄された。日本の文化映画の古典的名作とみなされるに至る短編(記録映画というよりは小林一茶の句と貧しい日本の農民の生活風景をからみ合わせ,ときには対位法的にモンタージュした作品)《小林一茶》(1941)にその戦闘的姿勢を一時〈後退〉させたあと,日本帝国主義と天皇制の侵略史をあばいた記録映画《日本の悲劇》(1946)を完成させるが,アメリカ占領軍に没収された。以後は山本薩夫と共同監督の《戦争と平和》を契機に劇映画に転向(《女の一生》1949,《女ひとり大地を行く》1953,等々),1953年の《基地の子たち》から,また記録映画に戻り,《生きていてよかった》(1956),《流血の記録・砂川》(1956)等々を撮ることになる。…
※「《小林一茶》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」