《巷談本牧亭》(読み)こうだんほんもくてい

世界大百科事典(旧版)内の《巷談本牧亭》の言及

【安藤鶴夫】より

…《読売新聞》やラジオで劇評をおこなったが,俳優の芸への感動を言葉にするのを特色とした。久保田万太郎に傾倒して,62年には講談に生命を賭けた講釈師をめぐる下町の人情の世界を描く《巷談本牧亭(こうだんほんもくてい)》を発表,直木賞を受賞した。68‐69年《読売新聞》に連載した《三木助歳時記》が未完の絶筆となった。…

【本牧亭】より

…1857年(安政4)に軍談席本牧亭として始められた。本邦唯一の講談席として,安藤鶴夫の小説《巷談本牧亭》(1962年新聞連載,1963年単行本)の舞台にもなった特異な席だったが,のちには,1ヵ月のうち数日間だけ講談で興行し,その他の日は,落語,講談,浪曲,新内などの独演会などに貸すという形式を採るようになった(1990年閉鎖)。江戸末期から明治初期にかけては,1階が住居,2階が寄席という建物が多かったが,本席はその面影をとどめる建築様式(現在の建物は1972年に新築開場)を採っている。…

※「《巷談本牧亭》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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