《広島の犠牲者にささげる哀歌》(読み)ひろしまのぎせいしゃにささげるあいか

世界大百科事典(旧版)内の《広島の犠牲者にささげる哀歌》の言及

【ペンデレツキ】より

…59年にソプラノ,朗読,10楽器のための《ストロフィ》,混声合唱と打楽器の《ダビデの詩篇》,2群の弦楽合奏の《放射》で第2回ポーランド作曲家同盟青年部作曲賞を独占して,一躍注目される。その後弦楽器と打楽器のための《アナクラシス》(1960),52の弦楽器のための《広島の犠牲者にささげる哀歌》(1960)などで4分音やトーン・クラスター(音群,つまり狭い音程間隔で密集する音の塊)の独特なスタイルの表現で国際的に知られる存在となった。混声合唱とオーケストラの《ルカ受難曲》(1965),オペラ《ルードンの悪魔》(1969)などは,いずれも器楽部分だけではなく,合唱の声のパートも,トーン・クラスターやグリッサンドなどをみせる音色的作法の組織化といった独自な語法によって形づくられていて,力強い流動をみせる代表作となっている。…

※「《広島の犠牲者にささげる哀歌》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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