世界大百科事典(旧版)内の《建築の七灯》の言及
【ビクトリア様式】より
…また,49年W.バターフィールドが設計したゴシック様式のオール・セインツ教会は,当時西欧各地で流行していた単なる考古学的発掘による古典復興の段階を脱した独創性を表し,外壁は赤と黒の煉瓦,尖頭に白石の帯装飾,内部は大理石とタイルの寄木張り等の斬新な手法を示した。この設計の同年,J.ラスキンの名著《建築の七灯》が刊行され,バターフィールドの独創的な様式が推賞される結果を生み,いわゆるハイ・ビクトリアン・ゴシック期が到来する。62年競技設計によるハイド・パークのアルバート公記念碑,68年完成したテムズ河畔の国会議事堂もこの様式の代表作である。…
※「《建築の七灯》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」