世界大百科事典(旧版)内の《形而上詩人論》の言及
【形而上詩】より
…すなわち17~18世紀の新古典主義的な流れのなかでは低い評価しか与えられなかったのであるが,19世紀のロマン主義時代になると,一部ながら形而上詩が駆使した〈根元暗喩radical metaphor〉や,これを支えた強い想像力に対する新しい認識がおこりはじめた。 そして20世紀に入ると,H.J.C.グリアソンによる新しい《ダン詩集》(1912)の刊行や,T.S.エリオットによる再評価(《形而上詩人論》1921)などがあって,まことに目ざましい復興がおこった。それは新しい時代の英詩が,知的な強靱さと情念のはげしさとを同時的に表現できるような語法を必要とし,さらには強い詩的イメージの用法を学ぼうと模索していたからである。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」