《恐怖の報酬》(読み)きょうふのほうしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《恐怖の報酬》の言及

【クルーゾ】より

…パリで死去。ナチ占領下で撮った監督第1作《犯人は21番に住む》(1942)と第2作《密告》(1943)に次いで,第3作《犯罪河岸》(1947)に至って,一躍犯罪スリラー映画の代表的監督となり,その後も,カンヌ映画祭グラン・プリを受賞する《恐怖の報酬》(1952),ルイ・デリュック賞を授与される《悪魔のような女》(1954),《スパイ》(1957)といった暗いペシミズムに貫かれたサスペンス映画を撮るが,他方では,〈16歳の悪女〉セシル・オーブリー主演の《情婦マノン》(1948)や,ブリジット・バルドー主演の《真実》(1960)で強烈なエロティシズム表現を追求した。また,キャンバスに絵が描かれるのを裏面から撮影するという画期的な手法で美術映画に新分野を開拓して,カンヌ映画祭審査員特別賞を与えられた記録映画《ピカソ――天才の秘密》(1955)では,その〈造形感覚〉をいかんなく発揮してみせた。…

【モンタン】より

…映画出演の第2作目《夜の門》(1946)の中で《枯葉Les feuilles mortes》を歌い,この曲が世に知られるきっかけをつくった。俳優としては,52年の《恐怖の報酬》(アンリ・ジョルジュ・クルーゾ監督)で成功し,以後,ジュールス・ダッシン監督《掟》(1958),アラン・レネ監督《戦争は終わった》(1965),コスタ・ガブラス監督の三部作(《Z》《告白》《戒厳令》1968‐72)などの問題作に出演する。一方,《恋をしましょう》(1960),《さよならをもう一度》(1961),《パリのめぐり逢い》(1966)などのメロドラマ,《仁義》(1970),《真夜中の刑事》(1978)などのアクション映画と幅広くこなしている。…

※「《恐怖の報酬》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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