《恒久の革命》(読み)こうきゅうのかくめい

世界大百科事典(旧版)内の《恒久の革命》の言及

【全体主義】より

…〈全体主義〉という表現がファシズムに対する弾劾の言葉として初めて登場したのは,1929年11月2日の《タイムズ》(ロンドン)といわれる。この概念はその後,39年8月の独ソ不可侵条約の成立を経て,イタリアのファシズム,ドイツのナチズムとソビエトのスターリン体制の支配の共通の特質を抽出して告発する言葉となり,40年代初頭には,E.レーデラーの《大衆の国家》(1940),ノイマンSigmund Neumann(1904‐62)《恒久の革命》(1942)など全体主義理論の古典的著作が生まれた。第2次大戦後,とりわけ50年代のいわゆる米ソ冷戦期には,〈全体主義〉理論は,〈自由世界〉を擁護して〈共産主義〉を告発する理論として流布し,H.アレントの《全体主義の起源》(1951)やフリードリヒCarl J.Friedrich(1901‐84),ブレジンスキーZbigniew K.Brzezinski《全体主義独裁と専制支配》(1956)がその代表的著作として東西のイデオロギー的対抗のなかで大きな影響力を発揮した。…

※「《恒久の革命》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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