《所有権法の理論》(読み)しょゆうけんほうのりろん

世界大百科事典(旧版)内の《所有権法の理論》の言及

【川島武宜】より

我妻栄のもとで民法を専攻。穂積重遠末弘厳太郎,イェーリング,エールリヒ等の影響により法社会学に目を開かれ,第2次大戦中執筆の〈《所有権法の理論》〉(1949)は,近代社会関係と法制度との関係を分析し,近代法制度の基本構造を解明するための方法論を準備した。これは,理想型としての近代市民社会の法関係との対比において日本社会を分析し,批判するための基礎作業となり,〈《日本社会の家族的構成》〉(1948)とともに,民法改正をはじめとする戦後改革を思想的にリードした。…

※「《所有権法の理論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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