《手錠のままの脱獄》(読み)てじょうのままのだつごく

世界大百科事典(旧版)内の《手錠のままの脱獄》の言及

【網走番外地】より

…高倉健は,このシリーズで明朗さを豪快に発揮する一方,同時期の〈日本俠客伝〉〈昭和残俠伝〉の両シリーズで禁欲的なやくざ像を演じ,人気スターになった。第1作《網走番外地》は伊藤一の同名小説が原作で,渡世上の争いで殺人を犯したやくざが網走刑務所に服役,やがて敵対する囚人と手錠でつながれたまま脱獄するまでを描き,前半の獄中シーンでは,仲間との交歓,悪玉囚人との対立,母や妹への思い,保護司の温情,雪の大森林での労働などが人間ドラマとしてつづられ,後半になるや,アメリカ映画《手錠のままの脱獄》(1958)のアイデアを借りつつ,トロッコに乗っての雪原疾走を見せ場に,脱走過程がダイナミックに展開される。第2作からはカラーになって,同じ主人公が服役しては,やがて出所して事件を解決するというパターンで連作された。…

※「《手錠のままの脱獄》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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