世界大百科事典(旧版)内の《批評》の言及
【クローチェ】より
…そしてこれら四つの活動,四つの価値を対象とする学が美学,論理学,経済学,倫理学だとしたうえで,哲学を歴史の方法論であると説明し,歴史主義の考え方を明らかにした。彼はこうした体系に基づいて,1903年創刊した雑誌《批評》を拠点に活発な発言を続け,第1次大戦前後のイタリア思想界に強い影響力を及ぼした。クローチェは,この体系のもとで倫理的価値の担い手を政治階級,つまり政治的支配層に求め,現実の政治の場で保守的自由主義の立場に立つかたわら,倫理・政治史の方法による《ナポリ王国史》(1925),《イタリア史 1871‐1915》(1928)の歴史書を執筆した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」